【2024年版】正看護師と准看護師って?違いを詳しく説明!
作成日: 2024年09月9日 |カテゴリー: コラム, ブログ
病院等で働く「看護師さん」は、実は、
「正看護師」と「准看護師」
という似ているようで、異なる資格を持っています。
この、「正看護師」と「准看護師」について、違いを見ていきたいと思います。
1、資格の発行元、受験資格が違う!
「正看護師」は、厚生労働大臣から免許を受けます。対して、「准看護師」が免許を受けるのは、都道府県知事です。
また、「正看護師」の国家試験は年1回なのに対し、「准看護師」試験は都道府県ごとでの試験になるので、受験地域を変えれば年に2回受験も可能になります。
受験資格も、異なります。
正看護師になるためには、「高校卒業」以上が必要で、看護専門学校や大学の看護学科等に進学し、3~4年(3000時間以上)の看護過程を修了後、国家試験に挑みます。
准看護師になるためには、「中学卒業」以上が必要で、准看護師養成所もしくは准看護師課程を受けられる高校に進学し、2年間(1890時間以上)准看護師課程を修了後に都道府県が実施する准看護師試験に挑むことになります。
2、業務の権限が違う!
「正看護師」と「准看護師」は、看護師としての血圧測定やベッドメイキングなどの業務内容は同じです。しかし、「准看護師」は、医師や正看護師の指示がなければ、業務を行うことができません。
准看護師として何年もキャリアがあったとしても、看護師に業務指示は出せません。
また、「正看護師」は状況によって自分自身で判断し看護を行えること、患者様の様々な状況を把握判断し的確に処置できます。
3、勤務先は?
正看護師は、病院、診療所、介護施設、訪問看護ステーション等、様々な医療現場に勤務できますが、看護師のみで行動することの多い訪問看護ステーションなどでは、准看護師の割合は低い傾向にあります。
逆に、診療所や介護施設等では、准看護師が勤務している割合が高いところもあります。(医師の診療補助等が主な業務内容の場合、准看護師が行えるため)
4、年収・給与の違いは?
正看護師の初任給は、おおよそ360万程度。准看護師の初任給は、300万程度のところが多いようですその差は、60万ほどです。
看護師はキャリアとして看護師長や看護部長などのキャリアアップ、専門看護師・認定看護師などのプロフェッショナルへの道などさまざまな道がありますので
年収1000万を目指していくことも可能です。
一方、准看護師は、夜勤のある病院で働いていることが看護師よりも少なかったり、
現場の管理者等になることが難しかったりするため、看護師よりも給与が上がらず、差は広がっていきます。
これらの違いを見ていると、「正看護師の方が、良いのでは?」と思ってしまいがちですが。。。
准看護師にも、メリットはあります。
准看護師の資格を取るために必要な年数は、2年。(看護師は3年)
働きながら、午後や夜間に通える学校もありますし、学費は比較的安いところが多いです。
また、准看護師の合格率は、看護師の合格率よりも高めで、年に2回受験のチャンスもあります。
医療機関できちんと資格を持って働きたい方には、適した資格です。
プチまとめ
准看護師 | 看護師 | |
資格 | 中学校卒業以上 | 高等学校卒業以上 |
学習時間 | 1890時間以上(2年以上) | 3000時間以上(3年以上) |
仕事内容 | 仕事内容に違いはない | 仕事内容に違いはない |
給料 | 平均給与は看護師より低い | 准看護師よりは高め |
キャリア | 自らの判断で仕事ができないため、キャリアを積むのは難しい。 | 管理職等になることができたり、保健師や助産師、教員など、様々な働き方を選択できる。 |
医療現場は、看護師不足が深刻であるため、看護師と同じ業務ができる准看護師の需要は、まだまだなくなることはないと考えられています。
看護の仕事に興味のある方は、それぞれのライフスタイルや将来のビジョンに合わせて、「看護」という仕事にどのように関わるのか、
じっくり考えてみるとよいかもしれませんね
最後になりますが、大阪医療看護専門学校は「正看護師」を取得する学校になります。