図書室ブログ~その④~
作成日: 2021年11月18日 |カテゴリー: ブログ
在校生の皆さん、高校生の皆さん、こんにちは。
司書は秋冬が大好き。
布団に寝そべってぬくぬくしながら、卓上スタンドの明かりだけで読書に耽る秋冬の夜長は司書にとって至福のひと時です📚(←電気代節約という説もある)。
さて、今回からは図書室の蔵書から司書のおすすめをちょっとずつ紹介していきたいと思います。
記念すべき初回は、清水茜さんの『はたらく細胞』(講談社/全6巻)です。
赤血球、白血球、キラーT細胞やマクロファージなど、擬人化した細胞たちの活躍を描いたこちらの漫画、アニメ化もされたのでご存知の方も多いのではないでしょうか?
細胞だけにスピンオフの分裂増殖&活性化も止まらない!?大人気シリーズの原点です。
顔にニキビができた時、花粉アレルギーが起きた時、または何らかの病気やケガをした時、体内では一体何が起きているのか?
擦り傷や虫刺されなど、私たちにとっては一見何でもないようなことでも、体内では細胞たちが世界(人体)を守るための命懸けの戦いを繰り広げているのです!
イケメン揃いの白血球たち✨(←毎回血塗れになっている)の勇姿には胸を打たれますが、もうちょっと健康に気を遣わないとなあ・・・と後ろめたい気持ちにもなってしまいます。
擬人化というアイデアは健康管理の意識向上にもってこいかもしれません。
ちなみに司書の推し細胞は「記憶細胞」です。
抗原(細菌やウイルス)の免疫を記憶するリンパ球で、抗原が体内に侵入すると、他の戦うリンパ球たちに過去の戦いの情報提供をしてサポートする役割を持っています。
まるで歴史学者のような、はたまた図書館の司書のような細胞ではありませんか 😎 ?
『はたらく細胞』の記憶細胞は見た目はすらりとした知的な青年ですが、困ったことに重度の中二病を患っており、世界(体内)で異変が起きるたびに誇大妄想にとりつかれて暴走します。そんなところもオタクな司書には他人とは思えません(笑)。
最終巻6巻のラストエピソードはタイムリーな「新型コロナウイルス」。司書のような根っからの文系人間にも楽しく分かりやすい漫画なので、期末試験や進学を控えた高校生の皆さんにも、また免疫や病態生理の学習に苦労している在校生の皆さんにも最適な入門書だと思います。
ぜひ皆さんも自分の「推し細胞」を探してみてください。勉強がもっと楽しくなるかもしれませんよ?
では今回はここまで。